地球に還る染料「ベンガラ染め」

ベンガラとは赤色の土から取れる成分(酸化鉄)から出来ています。

いつも協力してくださっている「古色の美」さんでは、長年の加工技術を活かし「赤」しかなかったベンガラを

燃焼温度と調合により黄、黒、緑、紫といった色彩豊かな色合いをつくりだされました。

味わい深い個性のある色を作りだすため、ハンドメイドにこだわられています。

乳鉢で時間をかけて、すり潰しながら作る色合いは機械には無いどこか暖かく深い色になっています。

紫外線に強いベンガラは日光による退色がなく、繊維を紫外線による劣化・変色から守ってくれる役割もあります。

そして媒染剤や火を使わず、少量の水で揉み込んで染める省エネルギーの染色です。

また土壌にて分解される成分で作られているので排水面も安心です。

人・環境にとってやさしく安全でエコロジーな染色です。

インドの伝統工芸

ジャイプールの工場では、インドのブロックプリントの生地も使っています。

ブロックプリントとは、手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていくインドの伝統工芸です。

生地にブロックを押し、その柄とつながるように次の位置を合わせ、またブロックを押します。

この作業を使う色ごとに繰り返すことで、ようやくひとつの柄が完成していきます。

よく見ると柄がずれて色がはみ出していたり、インクが飛び散ったり、プリントがかすれていることもあります。

機械では出せないハンドメイドならではなのでお楽しみいただけると嬉しいです。