ブランドストーリー
子どもの頃から服が大好きで、私にとって心のときめきでした。
しかし、大好きな洋服は世界中で大量生産、大量消費され美しい自然を汚し、弱い立場の人を苦しめているという
現代のファッション業界の裏側を知り、大ショックを受けました。
地球のことを想った服、作り手のことを想った服、自然と人が循環しながら
心地よく洋服を着れるような服作りを目指して、私はインドに旅立ちました。
しかし、最初は自分の中で描いていた理想通りにはなかなかいかず、たくさん悩みました。
環境や、作ってくれる職人さんへの配慮をしながら物づくりをするというのはとても難しいと知りました。
生地に使う素材には環境にどのような負担があるのか、染料にはどんな種類があるのか、どんな人が服を作っているのか...など
昔は考えた事もなかったことに気付かされました。
完璧な理想を求めて旅に出たため、途中ショックも大きく挫折しそうになりましたが、
小さなことからでもやってみることが大事だと思い、 tree&moon として、2020年から販売を開始しました。
生地は、オーガニックコットンやヘンプを使い、ボタンには、ココナッツの殻や貝殻から作られたものを使い
なるべく自然素材から製作しています。そして、2021年より自然染料である ベンガラ染め を取り入れました。
染料には2種類あり、「化学染料」は安価で色が落ちにくいという利点から、大半の衣類で使用されています。
しかし、化学染料には深刻な問題があります。美しい川や海を汚し、そこに住んでいる動物たちを苦しめている他、
もちろん私たち人間にも有害であることが判明されています。実際に、染め職人への被害や
その工場がある街に、住んでいる人たちが病気に罹患しているケースがたくさんあります。
この理由から、私は自然染めを取り入れた洋服を創りたいと探していたところ
土に還る染料である ベンガラ染め に出会いました。
環境循環型のベンガラ染めについては、生地と染め で詳しく説明しておりますので読んでいただけると嬉しいです。
そして新たに2023年から、知り合いを通じて紹介してもらった 貧困女性の支援をしている南インドの「タミルナードゥ 州」の
小さな縫製工場と一緒に仕事を始めることになりました。
こちらについても、インドで服作りで詳しく書いているので読んでみてください。
私は、これからも愛のある選択をしていけるブランドでありたいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
tree & moon 代表
木来 Moku