始まった場所
tree & moonの洋服はインドで縫製しています。
作り手と買い手がフェアであることを心がけ、そして弱い立場に置かれている人たちの環境が
少しでも改善できればと思い、インドで始める事にしました。
2つの工場で縫製していて、1つはインドのジャイプールで縫製をしてもらっています。
2019年に初めてインド旅をした時に、ジャイプールの街を周りながら縫製してくれる工場を探しました。
たくさんの工場を見せてもらいながら最終的にとても気に入った工場さんに出会い、縫製をお願いすることにしました。
何も洋服の知識がなかった私に優しく教えてくれ、サポートしてくれ、この人たちのおかげでブランドを始めることができました。
南インドで貧困女性支援
tree & moonはタミルナードゥ州のナタムという村にある小さな縫製工場とも一緒に働いています。
この地域では、女性だからという理由で差別をされることがたくさんあり、貧困女性が働くことは難しいという状況を利用して
仲介人から仕事を紹介する代わりに性交渉を求められたりすることも多々あります。
仕事があってもお給料はとても低いことから、借金を抱えている家が多く、日々の生活がとても厳しいのが現状です。
2022年にこの土地を訪れた時は、一枚38円ほどの低賃金の金額で洋服を縫っていました。
縫製をする場所がなく、なんとか場所を借りて働いているという状況でした。
この状況をなんとかしたいと思い、2023年に縫製工場の建設の寄付を集めました。
たくさんの方にご協力いただき、無事に建物が完成し自分達の場所で仕事ができるようになりました。
縫製の経験も少なく、日本で販売できるように技術向上も必要だったので
毎日縫製トレーニングも行っています。
tree & moon の洋服は2023年からTiered Skirtを、2024年にはNo Sleeve Blouse を縫ってもらっています。
彼女たちのたくさんの想いが詰まった洋服になります。
tree & moonの洋服は、1つ1つ丁寧に時間をかけて縫製してもらう分
お給料は女性たちが生活するのに必要な分を聞き、お支払いしています。
縫製に必要な道具なども良質なものを持っていなかったので、
tree & moonの売上の一部から購入して寄付しています。
「今の収入で家族を支えることができていて、家族を笑顔にしています」
「スキルや知識が向上し、自分に自信を持って働けれるようになりました」
「将来は自分のような人々を助けたいです」
彼女たちがこのように言ってくれました。
この活動を続けられているのも、いつも応援してくださっている皆様のおかげです。
tree & moonはこれからも技術指導しながらもっと雇用を増やし
女性が自由に公平に働け、女性の人権を守れる場所のサポートをしていきます。